サイバネティックス

サイバネティックス―動物と機械における制御と通信

サイバネティックス―動物と機械における制御と通信

戦後すぐ出版されたけど20世紀の社会を的確にいいあてているところもあり。
この著者が通信工学と制御工学を統一的に扱うため作られた学問の説明書。コンピュータの基礎、人工知能、脳神経科学、ゲーム理論、フィードバック、統計学不確定性原理非線形系等当時の最先端の科学を集め、そこからシステムと呼べるものすべてを統一し完全なものを作っちゃうぞというのが私の認識です。
読んでてなんか大学のとき見たような式がたくさんありましたが、それははげしくパス。
なんていうか20世紀前半の科学を見て、21世紀前半の科学はあまり進んでないんじゃないかという気がする。科学→技術→便利なもの、とか学問がより整理され厳密になったんだろうけど、あまりに斬新な考えすぎてまだ学問の世界でも受け入れられていないようなものって生み出されているのかなー。